向日町の珍車

関西のマニアには割とお馴染みだったカニ25で
ございます。
当時、関西ブルトレは新製間もない、24系25型で
溢れかえってましたが、1両だけブルーの濃い
3本帯のボロボロの車両が稀に、ピカピカの
車両に繋げられておりました。
24系に編入されてカニ25という形式名ですが
元はカニ22、今で言うところのハイブリット方式の
電源車です。
この車両の歴史については、おおむね皆さん
判っている事と思いますが、直流区間では
パンタからの直流電源で発電機を動かし
それ以外の区間ではディーゼルエンジンで
発電機を動かしておりましたが、この特徴を
活かすことのできる区間は東京~下関位のモンで
尚且つ、ベースになったカニ21より搭載機器が
てんこ盛り状態になったモノですから、軸重が
トンでもない事になり、高規格路線にしか
入る事ができず、当時は東海道、山陽、鹿児島本線の熊本
以北のみ(後に長崎本線も応急処置して入られるように
なった)おのずと運用区間の縛りができ、当時から
汎用性に欠ける事もあり、早々にパンタ撤去を行い、
ベースのカニ21とある程度、共通で使えるようにしたそうです。
※荷室の容量が少ない事もあり、ほぼ予備車扱いだったらしいが
その後、ブルトレ車両も新系列車両に置き換わっていき
電源専用の車両を繋げるのではなく、客車の床下に
ディーゼルエンジンをぶら下げ、そこでサービス電源を作り
各車両に分配する14系客車が登場しました。
多層建列車を中心に大活躍し、これからの寝台列車の
スタンダードになるかと思われましたが
北陸の悪夢、北陸トンネル事故の影響で客車の床下に火元の
原因になるディーゼルエンジンを配するのはいかがなモノ
となり。
ほどなく、14系は生産終了へ
集中電源方式に戻された、24系系列が登場したのはいいが
関西ブルトレの"あかつき"は増発にしまくり状態のところに
分割併合の得意な14系の供給ができなくなり、増発分は
24系系列でどないかせなアカン状態になったのです。

そこで、白羽の矢がたったのが当時、向日町でヒマしてた
カニ22なのです。

20系と24系では供給電源の電圧が異なるので、24系に合わせ
発電機の巻き線変更の上、24系に2両が編入されるのでした。

2両は鳥栖からあかつきの佐世保編成の電源車として活躍しましたが
生産終了した14系の火災対策強化バージョンの14系15形系列の登場
し、早速あかつきに投入される事になり、向日町に無念の出戻りを
する事になります。
但し出戻りしたのは1両のみで、もう1両は廃車になるのでした。
24系にはマヤ24なる電源車がありましたので、24系化された
カニ25はまたしても向日町でヒマするのでありました。
あくまで予備車扱いの為、定期列車にバシバシ入る事も無く、
たまに、彗星、明星に使用される位で、1983年位には
向日町の一番端に留置されたりして、殆ど使われなくなり
1984年頃には廃車留置線に移動され、廃車になるのでした。

当時はとても珍しい電源車にパンタ(もちろん撤去済だが)
がついた先進性もあり、興味深く撮影したものです。
24系25形のピカピカの青20号の車体の最後部にボロボロの
青15号のカニ25の組合せは違和感アリアリでした。(笑)
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1982年 大阪







by coffee8ban | 2015-11-08 21:37 | 1980年代のモノクローム | Comments(0)

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